書評-『100円のコーラを1000円で売る方法』
少し前に書店に並んでいるのは見かけていましたが、読書の話題の流れで同僚が貸してくれることになり、読んでみました。
偶然にも現在システム提案の作業を行っている最中で、とても参考になったので、特に気になった部分の感想を。
顧客の要望に100%応えても0点
100円のコーラを1000円で売る方法
顧客満足の式
顧客が感じた価値 ー 事前期待値 = 顧客満足
100円のコーラを1000円で売る方法
顧客の期待を100点として、それに100%(100点)応えるだけでは、100点引く100点で0点です。
期待を上回る200点を取って、はじめて100点の顧客満足を得ることができます。
まさに顧客の要望を聞き取り、内容の検討を行っている最中 ですが、今の検討内容ではまだ0点だと思い知らされました。より良い提案のため、もう少し練る必要がありそうです。
価格を下げるのではなく、価値を上げて勝負すべきなのです。
100円のコーラを1000円で売る方法
システム開発に際し、値下げ要請を受けることがままあります。
上の顧客満足とも関連しますが、 言われたことだけをやっているのでは0点、それを上回る提案があってこそ、顧客も気持ちよく費用を支払っていただけるものを思います。
本の内容全般としては、会計システム開発販売会社の商品企画室の女性担当(宮前)とチーフ(与田)を中心とした物語形式で書かれており、その他のエピソードについても非常に読みやすいものでした。